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『正風俳諧相撲見立』(岡谷市新倉区)拝見

長野県岡谷市新倉区(川岸中)では,毘沙門堂の額に書かれてあった明治の俳句を解読して,冊子にしたとの情報(長野日報)を得て,早速電話し,手元にしたのが右の写真です。2008826 解読も識者に頼らずに行ったとのこと,地元の方々の英知が光ります。

正風とは,蕉風と解明。相撲見立は,毘沙門天祭奉納相撲にちなんで,番付表を模したと思われるそうです。時は,明治15年,諏訪地方で著名な俳人岩波其残(きざん)と中野銀岱(ぎんだい)が選者になり,諏訪・岡谷・伊那地方の俳人の句が191句並べられてあります。

柿の花よい実を給ふ振りもせず  其残

月照や暮たしるしは露斗り  銀岱

諏訪湖を詠んだ句に

諏訪浦や神代ながらの厚氷  湖雪

鶯の二の声遠し洲羽(すわ)の浦  希残

などがあり,読んでいるとあたかも当時の人々と同じ時間を過ごしているような気分になります。口語訳も付いているので,わかりやすく,貴重な一冊です。(購入の問い合わせは電話0266・22・6328新倉区まで)

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